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[2025] Session 1v. 発表 / 발표 (1)

日本の代議制民主主義の現状 (일본 대의민주주의의 현황)

待鳥聡史 (京都大学 法学研究科 教授)

마치토리 사토시 (교토대 법학연구과 교수)

 本報告では、日本の経済的不平等と政治的分極化の現状について説明し、それが政党政治をはじめとする代議制民主主義にいかなる影響を与えているのかについて概観する。その上で、日本の代議制民主主義がどの程度まで包摂的なのか、包摂という観点から見たときに欠点や限界はないのかを検討する。最後に、日本の代議制民主主義の経験を国際的な文脈に位置づけ、民主主義体制の安定のための日韓協力の可能性を考える。

 しばしば指摘されるように、国際比較で見た場合には、日本の経済的不平等はそれほど深刻ではない。また、感情的分極化も明確には見られていない。そのため、今日の主要民主主義国で見られる政党政治の不安定性も、少なくとも表面上は目立っていない。しかし、政党が有権者の利害関心を適切に集約し、表出できているかどうかには疑問も残り、今後も長期にわたり日本の政党政治が安定すると考えるのは早計である。

 経済的弱者や社会文化的少数派の利益表出に注目して包摂性を考えるならば、日本の代議制民主主義には脆弱性があることに気がつく。政治制度から見たときに包摂的な地方政治は、革新自治体という顕著な例外を除いて保守勢力が強い。国政は制度的には包摂性に乏しいが、高度経済成長期には経済的弱者の包摂には一定の成果を挙げた。だが、ジェンダーなど文化的少数派の包摂には、今日なお大きな課題を抱える。

 現在に至るまでの戦後日本の代議制民主主義の経験は、追いつき型近代化という国家目標の共有や高度経済成長という好条件に恵まれた55年体制期、さらにその後の時代のいずれについても固有性が高く、直接的に外国に適用することはできない。だが、民主主義体制の基本的な存在意義について日本の経験から得るところは大きいはずで、それを広げていくための努力は、同じような経験をした韓国とともに今後行いうるのではないだろうか。




이 보고에서는 일본의 경제적 불평등과 정치적 양극화의 현황을 설명하고, 그것이 정당 정치를 비롯한 대의제 민주주의에 어떤 영향을 미치고 있는지 살펴본다. 그 위에서 일본 대의제 민주주의가 어느 정도까지 포괄적인지, 포괄성이라는 관점에서 보았을 때 결점이나 한계는 없는지를 검토한다. 마지막으로 일본 대의제 민주주의의 경험을 국제적 맥락에 위치시키고, 민주주의 체제의 안정을 위한 한일 협력의 가능성을 고찰한다.

종종 지적되듯, 국제 비교에서 볼 때 일본의 경제적 불평등은 그다지 심각하지 않다. 또한 감정적 양극화도 뚜렷하게 나타나지 않는다. 따라서 오늘날 주요 민주주의 국가에서 보이는 정당 정치의 불안정성도, 적어도 표면적으로는 두드러지지 않는다. 그러나 정당이 유권자의 이해관심을 적절히 집약하고 표출하고 있는지에 대해서는 의문이 남으며, 앞으로도 장기간에 걸쳐 일본의 정당 정치가 안정될 것이라 단정하기는 이르다.

경제적 약자나 사회문화적 소수파의 이익 표출에 주목하여 포괄성을 생각한다면, 일본의 대의제 민주주의에는 취약성이 있음을 알 수 있다. 정치제도라는 관점에서 볼 때 포괄적인 지방정치는 혁신자치단체라는 눈에 띄는 예외를 제외하면 보수 세력이 강하다. 국정은 제도적으로 포괄성이 부족하지만, 고도경제성장기에는 경제적 약자의 포괄에서는 일정한 성과를 거두었다. 그러나 젠더 등 문화적 소수파에 대한 포괄에 있어서는 오늘날까지도 여전히 큰 과제를 안고 있다.

현재에 이르기까지 전후 일본의 대의제 민주주의 경험은, 추격형 근대화라는 국가 목표의 공유나 고도경제성장이라는 좋은 조건에 힘입었던 55년 체제 시기, 그리고 그 이후 시대의 어느 경우든 고유성이 높아 직접적으로 외국에 적용할 수는 없다. 그러나 민주주의 체제의 기본적 존재의의에 대해서 일본의 경험에서 얻을 수 있는 점은 많으며, 그것을 확장해 나가기 위한 노력은 비슷한 경험을 한 한국과 함께 앞으로 해 나갈 수 있지 않을까 한다.

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